今、なぜ家族葬が人気なのか

今、なぜ家族葬が人気なのか 大規模なお葬式・告別式を行わずに、家族や親族、ごく親しい知人や友人だけで小規模に行うお葬式の形態を家族葬といいます。家族葬と密葬が同じ意味であると考えている方もいらっしゃいますが、実際には大きな違いがあります。密葬とは故人の遺言や喪主、遺族の意向、その他何らかの事情によって亡くなったことを公にすることなく執り行われるお葬式のことを指します。芸能人や著名人が亡くなってから1ヵ月以上経ってから訃報が報じられることがありますが、その際も密葬が執り行われていることがほとんどです。また、公にしないことを目的とするのではなく、社葬や著名人のお別れの会を本葬とする場合、その前に家族などの内輪で行うお葬式も密葬と言われます。

家族葬の場合は、家族のほか故人と生前お付き合いのあった少数の方を対象にお別れをするお葬式の形態です。小規模な会場や自宅を使ってしめやかに行われるため、ゆっくりと落ち着いて故人とのお別れをする時間を確保することができます。従来はお金をかけて規模の大きいお葬式をすることが故人のためと考えられていましたが、価値観の変化や経済的事情の変化によりこぢんまりとしたアットホームなお葬式が受け入れられるようになっています。核家族化や高齢者世帯の増加により、お葬式に多くの人を呼ぶ必要がなくなってきたという社会的な背景もあると考えられます。

費用も安く抑えることができるため、最近では、全国的に家族葬を行う方が増えています。一般的なお葬式では広い葬儀場を借用して通夜、お葬式を行い、ひっきりなしに訪れる弔問客や会葬者の応対に追われ、大切な人が亡くなった悲しみに浸る時間もありません。家族葬では家族のほか、気心が知れた方ばかりなので気を遣って疲れることもあまりないでしょう。家族やごく親しい人だけのお葬式といっても、一般的なお葬式の流れとはそれほど変わることなく読経をしてもらうために僧侶を招いたり、通夜やお葬式の料理を振る舞ったりします。その一方で故人の意思を尊重して自由な飾りつけをすることもでき、古くからの形にとらわれないお葬式の形として受け入れられています。このように家族葬は、故人や遺族にとっても会葬者にとっても思いをこめることができるお葬式の形態と言えるでしょう。

体裁を気にする必要はないお葬式の形態ですが、四十九日法要や香典、お布施などについては省略しないできちんとすることが原則となっています。メリットの大きい家族葬の魅力だけでなく注意すべき点についても理解しておくことが必要です。

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